留年で悩む看護学生へ!ポジティブ留年のコツ

2度の留年から感じたコト

●看護学生記者:筑波大学 医学群 看護学類 2年生 藤原 怜峰 (看護学生団体ION-east代表)

看護学生団体IONご紹介』

「看護学生団体ION(あい・おー・えぬ Incubation Of Nursing)は看護学生のみで構成され、「つながる@ナース」というコンセプトで、看護学生のキャリアへの縦の繋がりと、学校間を越えた看護学生同士の横の繋がりを作るために発足された学生団体です。

大学生活における失敗というと様々なものが思い浮かぶだろう。人間関係、進路、留年……。僕はそれらを一通り経験してきたつもりであるが、今回は留年について話そう。

僕は今のところ二回の留年をしている。これからも二回のままであればいいと思う。しないに越したことはないのだ。そんなわけで今回は止むに止まれぬ事情で留年したり留年の危機に怯えているきみに上手な負け方を僕の知る限りで伝えたい。

まず初めに看護学生にとって一度くらいの留年は実際には大したことないのではないかということを1つ強調しておく。看護師不足はそれが叫ばれて久しいし、高齢者も増えていく。在宅医療が普及すれば看護師のニーズに限って言えば確実に増加する。つまり看護師免許さえ取得すれば働き口には困らないのが現状なのである。僕が最初に留年したときも、演習の何回目かで教授は満面の笑みで就職できることを伝えてくれた。もっとも二回目の留年では心底憐れんでいるという表情で留年発表をしてくれたが。。。

留年した時にすべき2つのコト

一度くらいの留年がさして大きな問題ではないと分かったところで、全留年生が初めにすべきことが2つある。親への告知と来年の履修計画だ。親への告知は本当に早い方がいい。できれば留年が分かったその日にしておこう。実を言うと、僕は最初の留年の時にそれを怠った。

一年生の九月後半だった。当時好きだった女の子と仲良くなり、彼女のバイト終わりに合わせて駅で待っていた時にその知らせが来た。成績証明書が自宅に届いたのである。あんなに酷いタイミングもないし、最高に格好悪いデートのドタキャンだったと思う。しかし我が家の鬼子母神にそんなことは関係ない。自宅の重い扉を開けると地獄であった。

二回目の留年は基礎実習の単位を落としてのことだが、この時はそれが分かったその日の夜に母へ伝えた。気が抜けたような顔をしていたが、最初よりもずっと冷静に話が進んだ。留年することは誰に対しても早めに伝えた方がいい。これはきっときみの為にもなる。

履修計画については当然のことながら留年を繰り返さないためである。しかしそれだけじゃなく、とらなきゃいけない科目をうまく一時期にまとめることでまとまった時間を作ることもできる。これも一度目の失敗で学んだことだ。そしてある程度計画が立ったら、科目担当の先生に履修を希望する旨を伝えに行こう。進級がかかっている科目であれば、抽選が必要な科目でもそれを免除してくれることがある。もちろん、学校によってやり方は異なるだろうからあくまでも僕が所属する大学での経験である。

留年した時の過ごし方

さて、親にも伝えて、来年の予定がクリアになってきたところで、きみが一番知りたい話に移ろう。

まずは考えてみてほしい。きみは留年して、いくつか落とした科目の他は学校へ行く必要がない。

そう、例えば半年くらいは丸々空いた時間ができる。

その間きみは学校に縛られないし、それでも社会はきみを学生として見てくれるから、負う責任も少ない。きっときみは社会において何者でもなくなる。何者でもない半年間を一体どう過ごそうか?

きっときみは、その時間を有意義に使おうとする。例えば留学とか、インターンシップとか、部活とか、旅行とか。そういったものに没頭することは、もしかしたら普通に学校生活を終えるよりも充実した時間になるかもしれない。実際、僕も先に書いたようなあれこれをすることで片手にはとても収まらない失敗から人生を取り戻しつつある。こんなに上手い負け方もない。

そうして有意義な生活を思い描くきみにこそ僕は伝えたい。

無意味な時間は有意義な時間と同じようにかけがえがなくて、これこそ留年の醍醐味であると。具体的に僕がやったのは、夜中に一時間かけて海まで歩いて海を眺めながらウィスキーを飲みほしたり、いつも乗る電車の終着駅まで行って自動販売機でジュースを買って帰ってきたり、寂れた灰皿を探して徘徊したり。

そういう無意味で無駄に思える時間が何者でもないきみをきみにする。

座禅を組んでも人は変わらないという僧侶がいたが、彼はその後にこう付け加えた。「その代わり、今自分自身にあるものが明確になって、それが再構成される。自分だけの世界を作る座禅の効果だ。」きっと僕がやったことは(最高に不健全な形であるが)広い意味では同種の行動になるのだろう。ちなむとこれらは全て夜に行っている。留年や何者でもないという負い目があったのは間違いないだろうが、それ以上に夜という時間もきみを一人ぼっちにしてきみがきみになる手助けをしてくれているのだと思う。

僕自身の経験を述べるのがほとんどになってしまったが伝えたいことが伝わっていることを切に願う。

きみがもし留年したときはきみの突拍子もないアイディアへ素直になって、僕よりも退廃的な時間を過ごして、ささやかな自分探しをしてほしい。

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